令和8年台風第25号(千葉県防災危機管理部発表)後の家財整理|浸水した家財・泥・カビへの向き合い方

この記事のポイント
- 浸水した家財は、捨てる前に写真を撮って記録する
- 泥は乾かしてから落とし、消毒と乾燥は丁寧に行う
- 搬入や収集の条件は市ごとに違うので公式情報を確認する
令和8年台風第25号(千葉県防災危機管理部発表)では、2026年9月21日から千葉県内で被害が出始めました。発生から約5週間がたち、家の中の片付けが一段落して、次は「家具や家電を買い替えるか、使い続けるか」で迷う時期かと思います。この記事では、浸水した家財を整理する手順と判断の目安を、不用品回収の現場で見てきた実務の視点でまとめます。
被害の状況と、家財整理で意識したい特徴
千葉県の発表(令和8年9月29日16時00分、第21報)では、住家全壊48棟、住家半壊364棟、住家一部損壊124棟、床上浸水409棟とされています。堤防決壊は北印旛沼・角川集水路・長門川の3地点4箇所、土砂災害は計470件(千葉県273件)と公表されています。停電は最大47,860軒、断水は最大4,378戸で、10月2日に全面解消と発表されています。
- 堤防決壊や河川氾濫:川の水を含んだ泥が入り込んでいる前提で考える
- 土砂災害:泥だけでなく土砂・がれき・流木が混じることがある
- 停電・断水:冷蔵庫の中身の傷みや、泥を落とす水の確保が課題になる
最新の被害状況は更新される可能性があります。公式情報を確認してください。
買い替える前に、まず「記録」を残す
浸水した家財は、捨てる前に必ず写真を撮ります。千葉日報によると、10月22日時点で千葉県独自に半壊世帯へ20万円が支給され、対象は4000棟超と報じられています。また八千代市は被災者生活再建支援金のページを公開しています(八千代市)。対象や条件は自治体ごとに異なるため、詳しくは各公式情報を確認してください。
君津市では、家庭ごみの搬入時に本人確認書類と被災状況のわかる写真が必要とされています(君津市)。写真は後の手続きでも役立つ可能性があります。
撮影のコツ:部屋全体、家具の全体、浸水の跡(水位線)、型番ラベルの順に撮ります。捨てる直前では撮り忘れやすいので、運び出す前に済ませます。

使い続ける物・手放す物の判断目安
現場での一般的な目安を表にしました。あくまで目安で、迷う物は専門の修理窓口やメーカーに確認してください。
| 品目 | 判断の目安 |
|---|---|
| マットレス・布団・ソファ | 内部まで水を含むと乾きにくく、カビやにおいが残りやすいため手放す方向で検討 |
| 合板や集成材の家具 | 膨れ・反りが出たら強度が落ちるため、手放す方向で検討 |
| 無垢材の家具 | 泥を落として十分乾かせば使える場合もある |
| 家電(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど) | 通電せず、メーカーや販売店に点検を相談する |
| 食器・金属製品 | 洗浄と消毒で使える場合が多い |
通電火災に注意:浸水した家電やコンセント、分電盤まわりは、乾いたように見えても通電しないでください。点検を受けてから使うようにします。
泥・カビへの対処:現場の段取り
泥は、堤防決壊や河川氾濫の場合、川の水による汚れを前提に扱います。消毒と乾燥は丁寧に行います。
- 手袋、長靴、マスク、ゴーグルを着け、肌や粉じんを防ぐ
- 窓を開けて換気し、屋外に近い所から作業する
- 大きな泥やがれきを、スコップやほうきで先に取り除く
- 家財を屋外へ出し、表面の泥を水で流す
- 洗剤で洗い、消毒してから十分に乾燥させる
泥が乾くと粉じんが舞いやすいので、乾ききる前に取り除くのが基本です。ただし断水時は水が足りなくなるので、給水を確保してから作業します。白井市は、浸水した家屋等の消毒方法や市職員による消毒作業を案内しています(白井市)。
重い物・大型家具の運び出し
水を含んだ家具は、見た目より大幅に重くなっています。無理に持ち上げず、引き出しや扉、棚板を外して軽くし、2人以上で運びます。階段では先に通路の泥を落とし、滑りにくくします。大きな物は、解体できるか確認してから分けると搬出が楽になります。
土砂や冷蔵庫の中身
土砂の再崩落が心配な場所には近づかず、土砂と家財は分けて置きます。停電で冷蔵庫・冷凍庫の中身が傷んでいる場合は、においが強くなる前に袋を二重にして口を縛り、自治体の指示に沿って出します。
処分の窓口:市ごとに条件が異なる
家財を片付ける際は、市の案内を先に確認してください。
- 八千代市:仮置場への被災者の直接搬入は10月30日(金曜日)で終了。戸別収集は、罹災証明書が発行されている方がクリーン推進課直通047-421-6769へ電話で申し込み、収集日は決定次第電話で知らされます(八千代市)
- 八街市:災害廃棄物の受け入れを案内しています(八街市)
- 君津市:家庭ごみを清掃工場(三直1552-35)で受け入れ、本人確認書類と被災状況がわかる写真が必要です
- 富里市:災害ごみの搬入などを案内し、片付けや復旧の手伝いは富里市社会福祉協議会が行っています。詳細な期限や場所は公式情報を確認してください(富里市)
- 大網白里市:「災害サポート・レンタカー」を無償で貸し出しています(大網白里市)
買い替えで新しい家具を購入する場合は、販売店が古い家具を引き取れるか、事前に確認しておくと搬出が一度で済みます。
今後の天候に備えて
フジテレビによると、10月25日時点で台風30号などの影響により、25〜27日は神奈川県や千葉県で大雨のおそれがあると伝えられています。片付け中の家財を屋外に置いている場合は、ブルーシートで覆うなど雨への備えをします。天気予報は更新されるため、最新の情報を確認してください。
公的な手段で対応しにくい場合の選択肢
自治体の収集や販売店の引取りでは、日程や搬出の人手が合わないことがあります。大型家具が多い、階段で運び出せない、高齢で重い物を運べないといった場合は、不用品回収の事業者に相談するのも一つの方法です。依頼の前に、対応範囲と作業内容を確認してください。
よくある質問
- 浸水した家具は全部買い替えるべきですか?
- 一律ではありません。合板や布製品は手放す方向で、無垢材や金属は洗浄・乾燥で使える場合もあります。家電は通電せず点検を受けてください。
- 処分の前に写真は必要ですか?
- 撮っておくと安心です。君津市は搬入時に被災状況のわかる写真を求めています。支援制度の手続きにも役立つ可能性があるため、公式情報を確認してください。
- 八千代市の仮置場はいつまで使えますか?
- 被災者の直接搬入は10月30日(金曜日)で終了と案内されています。その後の戸別収集は、罹災証明書が発行されている方が電話で申し込みます。
出典
情報取得日:2026年10月26日 00:18。最新情報は公式発表をご確認ください。


