令和8年台風第25号(ドゥージェン)で浸水した家財の整理|買い替え前に確認したい判断と処分の段取り

この記事のポイント
- 買い替えの前に、被害の記録と罹災証明の申請を済ませる
- 泥とカビを含む家財は、乾燥と分別を丁寧に行う
- 災害ごみの受け入れ期限は市町村ごとに違うので確認する
令和8年台風第25号(ドゥージェン)で浸水した住宅では、片付けが進むにつれて「この家電や家具は買い替えるべきか」という判断が増えてきます。長年、片付けの現場に携わってきた立場から、買い替えを決める前に整理しておきたいことを、泥・カビ・浸水家財を中心にまとめます。
- 買い替え前に、被害の記録と罹災証明の申請を済ませる
- 泥とカビを含む家財は、乾燥と分別を丁寧に行う
- 災害ごみの受け入れ期限は市町村ごとに違うので確認する
買い替えの前に、まず記録と申請を
浸水した家財は、見た目だけで「もう使えない」と判断して先に捨ててしまいがちです。しかし、被害の程度を示す写真が無いと、罹災証明などの手続きで説明に苦労することがあります。
県の発表(令和8年9月30日16時00分発表 第22報)では、床上浸水380棟、床下浸水1,132棟とされています。被害は広い範囲に及んでおり、手続きの窓口は混み合うことも考えられます。申請の方法や必要書類は、お住まいの市町村の公式情報で確認してください。
- 家の外観と浸水の跡(高さが分かるように)を撮影した
- 浸水した家具・家電を1点ずつ撮影した
- 型番や製造年の分かるラベルも撮影した
- 罹災証明の申請方法を市町村で確認した
この災害の被害の特徴と、片付けの注意点
今回は、断水、河川の氾濫、土砂災害、堤防決壊、停電が重なりました。千葉県の資料では、小糸川(君津市中島地先)や養老川などで氾濫発生情報が出たこと、鴨川市小湊・西町などで土砂崩れによる家屋倒壊があったこと、市原市・鴨川市などで停電によるポンプ停止があったことが示されています。これらに合わせた注意点は次のとおりです。
水の確保と泥の扱い
断水は県の資料で10月2日に全面解消とされていますが、地域によっては水道が使えても水圧が不安定な場合があります。泥落としには思いのほか水を使うため、使える水の量を見ながら進めます。川の水が入った泥は汚れが強いので、乾いた泥はスコップで先に取り除き、その後に洗い、消毒と乾燥を丁寧に行います。作業時は長靴、ゴム手袋、マスクを着けてください。
土砂と家財を分ける
土砂が入り込んだ家では、土砂と家財を混ぜないことが大切です。八街市の公式情報では、災害廃棄物の受け入れで土砂は対象外とされています。再崩落の恐れがある斜面の近くには近づかず、危険を感じる場所での作業は避けてください。
冷蔵庫・冷凍庫と通電火災
停電が長引いた冷蔵庫・冷凍庫の中身は、傷んでいる可能性が高くなります。扉を開けると臭いが広がるため、換気をしてから、袋を二重にして運び出します。浸水した家電は、乾いて見えても内部に水や泥が残ることがあり、そのまま通電すると通電火災の原因になりかねません。コンセントは抜いたままにし、使えるかどうかは販売店やメーカーに確認してください。

残す物・手放す物の判断の目安
| 品物 | 判断の目安 |
|---|---|
| 畳・布団・ソファ | 水を含むと重く、カビも出やすいため、手放す前提で考える |
| 木製家具・本棚 | 浸水が短時間で表面を拭き乾燥できるなら残せることもあるが、膨れや臭いがあれば処分 |
| 冷蔵庫・洗濯機などの家電 | 通電せず、販売店やメーカーへ確認してから決める |
| 食器・金属製品 | 洗浄と消毒で再利用できる場合が多い |
| 思い出の品・書類 | 捨てる前に、乾かしてから別にして保管する |
迷う物は、いったん屋外の日陰など別の場所に寄せて乾かし、後で判断すると失敗が減ります。
重い物の運び出しと、カビを広げない段取り
- 通り道を確保する(玄関まで床の泥を先に取る)
- 濡れて重くなった家具は、引き出しや棚板を外して軽くする
- 大型家具は2人以上で持ち、階段では無理に運ばない
- カビが見える物は、袋に入れるか、乾いた物と離して運ぶ
- 運び出した後の床や壁を乾燥させる
八街市では、乾燥用送風機(ダクトファン)の貸し出し(10月1日掲載)を案内しています。乾燥が不十分なまま新しい家具や家電を入れると、すぐカビが出ることがあります。買い替えは、床や壁が乾いてからにするのが安全です。
公的な受け入れ先と期限を確認する
災害ごみの受け入れは、市町村ごとに条件と期限が異なります。事実として確認できる内容は次のとおりです。
- 八街市:被災した家具やたたみなどの災害廃棄物は、クリーンセンターで無料で受け入れ、11月30日(月曜日)で終了します。自動車、オートバイ、土砂は受け入れできません(八街市)。台風25号で出た家庭ごみも、直接搬入すれば無料で、11月30日(月曜日)に終了します(八街市)。
- 長柄町:罹災証明・被災証明の申請をした方を対象に、9月23日(水曜日)から10月31日(土曜日)まで、長柄町役場庁舎裏駐車場で災害ごみを受け入れます。食品類、生ごみ、草などは対象外です(長柄町)。
期限が近い場合もあるため、搬入前に市町村の公式情報で最新の受け入れ条件を確認してください。他の市町村については、各公式サイトをご確認ください。
住まいと費用に関する公的な情報
買い替えには費用がかかります。事実として確認できる制度は次のとおりです。
- 鴨川市:災害見舞金では、住家に被害を及ぼす土砂を排除する経費(応急処理分)が全額対象となります(上限10万円)(鴨川市)。
- 鴨川市:被災住宅の応急修理について案内があります(鴨川市)。
- 茂原市:賃貸型応急住宅の供与について案内があります(茂原市)。
対象となる条件や申請方法は、各市の公式情報でご確認ください。
報道では、東京新聞が10月23日時点で、JR内房線が11月9日に運転再開と伝えています。大型家具や家電の搬入出の段取りを組む際は、道路や交通の状況も、最新の公式情報で確認しておくと安心です。
公的な手段で対応しにくい場合の選択肢
市町村の受け入れは、自分で運び込める量や車がある方向けです。大型家具が2階にある、人手がない、期限までに運べない、といった場合は、不用品回収の事業者に相談する方法もあります。依頼する際は、浸水した家財の量と置き場所、階数、搬出経路を伝えると、段取りの話が早く進みます。まずは、記録を残し、公的な手段で足りるかを確認したうえで検討してください。
よくある質問
- 浸水した家具は買い替え前に捨ててよいですか?
- 処分前に被害の写真を残し、罹災証明の申請方法を市町村に確認してください。記録を残してから運び出すと、後の手続きで説明しやすくなります。
- 八街市の災害廃棄物の受け入れはいつまでですか?
- 八街市の公式情報では、被災した家具やたたみなどはクリーンセンターで無料受け入れとされ、11月30日(月曜日)で終了します。土砂は対象外です。
- 冷蔵庫の中身は食べても大丈夫ですか?
- 停電や浸水で庫内の温度が保てなかった食品は、傷みを疑って処分するのが基本です。迷う物は無理に食べず、保健所や市町村に確認してください。
出典
情報取得日:2026年10月25日 20:00。最新情報は公式発表をご確認ください。


