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令和8年台風第25号(ドゥージェン)に学ぶ、次の水害に備えた持ち物整理|浸水家財・泥・カビを減らす考え方

災害 千葉県 約6分で読めます
玄関の収納棚に整えた非常持ち出し袋・水のボトル・懐中電灯
※写真はイメージです

この記事のポイント

  • 置き場所を高く・低く分け、濡れる物を減らす
  • 断水・停電を想定し、片付け用品も別に備える
  • 処分は自治体の受け入れ期間を先に確認する

令和8年台風第25号(ドゥージェン)では、千葉県内で床上浸水380棟、床下浸水1,132棟の被害が出ました(令和8年9月30日16時00分発表 第22報。千葉県災害対策本部の発表)。片付けが一段落しつつある今は、次の災害に備えて持ち物を見直すのに向いた時期です。片付けの現場に携わってきた立場から、水に濡れる物を減らし、泥とカビの負担を軽くする整理の考え方をまとめます。

この記事のポイント

  • 「濡れたら捨てる物」を減らすより、「濡れない場所に置く物」を決める
  • 持ち出す物は少数に絞り、重い物は低い場所に置かない
  • 処分は自治体の受け入れ期間を確認してから動く

今回の被害から見える、持ち物整理の視点

被害の特徴として、河川の氾濫(小糸川・養老川などで氾濫発生情報)、土砂災害(鴨川市西町・市原市などで土砂崩れによる家屋被害)、停電(最大45,230軒)、断水(最大4,378戸、10月2日に全面解消)が挙げられています。出典は先に示した県の資料と、内閣府防災の資料、千葉県の断水情報です。

水害では家財が「濡れる」「泥をかぶる」「カビる」の順に傷みます。現場で多いのは、床に直接置いた段ボール、低い棚の下段、押し入れの下に積んだ物が一度に使えなくなるケースです。逆に言えば、置き場所を変えるだけで失う量は大きく減らせます。

高さで分ける:床から30cm、できれば上の階へ

まず家の中の物を「高い所に置く物」と「低い所でもよい物」に分けます。浸水の深さは地域や状況で変わるため、一律の基準は断定できません。ハザードマップなどの公式情報で想定を確認してください。

置き場所の目安入れる物理由
2階・高い棚書類、写真、思い出の品、貴重品、薬濡れると再生しにくい
中段(床から離す)衣類、日用品、防災用品下段より被害を受けにくい
低い場所水に強い物(プラスチック容器、工具など)洗えば使える可能性がある

家電は床に直置きせず、脚付きの台やブロックの上に置くだけでも泥の付着が減ります。重い物の移動は腰を痛めやすいので、二人以上で行い、無理な持ち上げは避けてください。

玄関の収納棚に整えた非常持ち出し袋・水のボトル・懐中電灯
※写真はイメージです

泥とカビを減らす保管の工夫

泥が入り込むと、布製品や木製品は洗っても臭いや汚れが残りやすくなります。川の水を含んだ泥は汚れが強い前提で考え、手元に残す物は絞るのが現場の実感です。

  • 段ボールで保管している物を、蓋付きの樹脂製ケースへ替える
  • 書類・写真は防水のファスナー袋に入れ、上階へ
  • 押し入れの下段は「濡れてもよい物」だけにする
  • 不要な布団・衣類・古い家具を減らし、運び出す量を少なくする
  • ケースの中身をラベルで把握し、持ち出し順を決める

断水・停電を前提にした持ち出し品の整理

泥落としには水が要ります。断水時は飲み水と別に、掃除用の水の確保も考えておく必要があります。ポリタンクなど容量のある容器を、水に浸かりにくい場所へ置いておきましょう。

停電への備えとして、懐中電灯、モバイルバッテリー、ゴム手袋、長靴、マスク、ゴーグルなど、片付け用の装備も一か所にまとめます。避難用の持ち出し袋は軽く、片付け用品は別の袋に分けると、状況に応じて持ち替えられます。

通電火災・冷蔵庫の中身に注意

浸水した家電は、乾いて見えても通電しないでください。復旧時はブレーカーを落としたまま、電気設備の安全を確認してから進めます。停電で冷蔵庫・冷凍庫の中身が傷んだ場合は、無理に食べず処分を考えます。中身は日頃から減らし、食品を詰め込みすぎない運用が、災害後の片付けを楽にします。

土砂が近い家で気をつけること

鴨川市西町や市原市などでは土砂崩れによる家屋被害がありました。土砂の再崩落の危険がある場所には近づかないでください。家財の整理も、斜面に近い部屋の物から先に安全な場所へ移しておくのが基本です。

片付けの際は、土砂と家財を分けて出すことも重要です。自治体によって受け入れの可否が違います。たとえば八街市は、被災した家具やたたみなどの災害廃棄物をクリーンセンターで無料で受け入れる一方、自動車、オートバイ、土砂は受け入れできないとしています(八街市、10月22日付)。

処分の前に確認したい公的な受け入れ情報

整理で出る不用品や、災害で出たごみの受け入れ条件は市町村ごとに異なります。今回の被災地で公表されている内容は次のとおりです。

  • 八街市:家庭ごみ・被災した家具やたたみなどをクリーンセンターで無料受け入れ。11月30日(月曜日)で終了(八街市)。
  • 鴨川市:台風25号の災害ごみをクリーンステーション鴨川(上小原482番地1)で受け入れ。月曜~金曜(祝日含む)午前8時30分~11時45分、午後1時~4時(鴨川市)。
  • 長柄町:罹災証明・被災証明の申請をした方を対象に、9月23日から10月31日まで役場庁舎裏駐車場で受け入れ。食品類、生ごみ、草などは対象外(長柄町)。

終了日が近い受け入れもあります。持ち込み前に最新の公式情報を確認してください。罹災証明の申請を予定する場合は、処分前に被害の写真を残しておくことも大切です。

費用や支援は先に調べておく

鴨川市では、家屋に被害を及ぼす土砂を排除する経費(応急処理分)が災害見舞金の対象で、上限10万円とされています(鴨川市、10月16日付)。対象者の要件として、災害救助法に基づく「障害物の除去制度」を利用していない方とされています(鴨川市、9月30日付)。茂原市では賃貸型応急住宅の供与についての案内が出ています(茂原市、10月22日付)。

報道では、千葉日報によると、10月28日時点で君津市が台風25号被害で流入した宅地内土砂の撤去費を補助する旨が伝えられています。市町村ごとに制度が異なるため、お住まいの自治体の公式情報で内容を確認してください。

整理を進める手順

  1. ハザードマップで自宅の浸水想定と避難先を確認する
  2. 床に近い物を中心に、「上へ移す物」「減らす物」「そのままの物」に分ける
  3. 減らす物は、自治体の粗大ごみ収集や販売店の引取りなど通常の手段で処分する
  4. 重い物・大型家具は転倒防止と、運び出しやすい動線の確保をする
  5. 書類や写真は防水袋に入れ、持ち出し袋へ
  6. 年に一度、季節の変わり目に見直す

通常の手段で対応しにくい場合

大型家具や家電が多い、階段で運べない、自治体の受け入れ時間に合わせにくいといった場合は、不用品回収業者に相談する選択肢もあります。作業人数や搬出経路の条件を伝え、内容と範囲をよく確認したうえで判断してください。まずは自治体の収集や販売店の引取りを優先して検討するのがおすすめです。

よくある質問

浸水に備えて最初に整理すべき物は何ですか?
床に近い場所の書類・写真・家電です。上の階や高い棚へ移し、濡れても使える物だけを低い場所に残すと被害を減らせます。
浸水した家電は乾けば使えますか?
乾いて見えても通電しないでください。通電火災の恐れがあるため、電気設備の安全を確認してから、販売店などに相談します。
災害ごみはいつまで受け入れてもらえますか?
自治体で異なります。八街市は11月30日で終了、長柄町は10月31日までと公表されています。最新の公式情報を確認してください。

情報取得日:2026年10月28日 23:00。最新情報は公式発表をご確認ください。

自治体の収集や販売店の引取りで対応しにくい時は

運び出しが難しい大型家具や、まとめて片付けたい不用品のご相談を受け付けています。

相談する(30秒・かんたん入力) 050-7562-1266

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